④「一時的に営業を停止しても社会的影響のない職種の備え方」
今回は、災害が発生したあと一時的に営業を停止しても社会的影響のない職種の備えのポイントを紹介します。
今回は、災害が発生したあと一時的に営業を停止しても社会的影響のない職種の備えのポイントを紹介します。
職場から自宅まで20km離れている職員は、大規模な災害が起きると帰宅困難になると考えましょう。また、職場と自宅の距離が10kmであっても道路や橋の損壊、個人の体力などで帰宅を断念する人もいるかもしれません。このように、車内に帰宅困難で帰宅できない社員の人数をまずは把握しましょう。
そして、その人数が休憩または仮眠できる場所を確保しましょう。このとき、男性と女性の部屋を別々に用意するようにします。
女性の部屋はできるなら施錠できることが望ましいです。滞留中に不法侵入されないように停電中のセキュリティ体制を検討しておくことも忘れないようにしましょう。
また、エレベーターの停止による階段での上り下りによる負担を減らすために、休憩する部屋は低層階に設置することや、日中は照明がなくても太陽光が入る明るい部屋を選ぶようにしましょう。 先月のコラムにも触れましたが、帰宅困難で滞留している社員に対しての備えは3日分+帰宅時(移動時)の用意があると安心です。
食事は水も火も使わず簡単に食べられる「やわらかごはん」などの非常食がお勧めです。「わかめ」「きのこ」「五目」のように味のバラエティがあると食事に対するストレスも軽減できます。
帰宅できず職場にいる間は、広域の災害情報や周辺の被害状況からその場の安全を常に意識します。 被災状況は刻々と変わるので、火災の発生やガス漏れなどの2次災害が発生した際の避難場所を確認しておきましょう。